下山一筋


 硫黄岳の参考はガレ場の山頂で意外と広い。でも2,760mもあるので四方の山がすばらしい眺望だ。でも夏の山はガスが下から這い上がってくるのはしょっちゅうで、その都度眺望を台無しにする。邪魔なやつだ。

 山頂でコンビーフサンドを頂き、水をしこたま飲んでダウンを着ても寒いくらい天候がヤバくなってきたから、そろそろ下山だ。
 下山は膝をやられる!そう思ってはいてもつい足早に歩を進めるのだ。登りは苦痛しかないので下りは軽やかに行きたいのだが、昔は糸の切れた凧のように?ラグビー選手か!?

 軽やかにステップを踏んで降りるのが一番膝にいいのだが、体重が増えたおじさんの体ではそう出来なくなっているのだ。足をを突っ張り、ストックを突っ張り体重を支える。そうすると余計に膝に圧迫を与えるのだ。
 だんだん膝が痛くなってきてガラガラ足を滑らせながら、それでも40分で夏沢峠へ。ここで休まず樹林帯の中へ。今度は下りの「九十九折ぃ常連の滝ぃ」を数度?何十回歌い膝がガクガクニなって そのうち雨脚がだんだん早くなる。樹林帯の木々にに隠れてそのまま転がる様に下山路を急ぐ。

 もうじき本沢温泉へ戻る頃には本降りもいいところ。シャワーのような雨に打たれてようやく本沢温泉山小屋に到着。ここで雨宿りしながら、行動食を取り、カッパやレインカバーなど雨支度。

 よしあと2時間で車の置いてある駐車場だ〜!気合を入れて出発。往路は登りで3時間掛かった行程だ。しかし下りは楽勝だ〜と飛ぶように先頭を進んだが、いつの間にか女子2人に置いて行かれている。思うように足が上がらない。

 往路で紛失した手袋を探しながら2時間で駐車場へ到着。長かった〜山頂から本沢温泉までで飛ばしすぎてひざを痛めて、それが遅れの原因となったのだ。

 登山靴を脱いだ時の天国間ときたら無かったな〜山頂へ登頂した時とどっちが爽快だろうか?これは永遠の哲学問題かも?



Copyright © 自由気ままなしばちゃん日記 All Rights Reserved.